ここいろhiroshimaでは、LGBTQ+(かもしれない人も含む)の子どもたちと、その保護者のためのコミュニティスペースを提供しています。月に一度の「ここいろ会」、不定期開催で「中高生の会」、年に4回「保護者会」を開催しています。
ここいろ会
集った人たちが、
それぞれ好きなことをして過ごす時間
ここいろhiroshimaでは月1回、「ここいろ会」を開催しています。
ここいろ会にはLGBTQ+(かもしれない人を含む)の子どもとその保護者、サポータなど保育園児から60代の方まで幅広い年代・立場の人が参加しています。
始まりと終わりにみんなで輪になって自己紹介や挨拶をする時以外の約2時間、それぞれが好きなことをしながら過ごしています。
ゲームをして過ごす子、絵を描いている子、いろんな人を誘って鬼ごっこやボール遊びをする子、何をするわけでもなくベンチに座ってみんなの様子を見ている子…。
ここいろ会では満開の笑顔で過ごしていても、普段は学校に行きたくても行けない子や本当の自分を表現できず、悩んでいる子もいます。
保護者やサポーターの方は子どもたちを見守りながら、大人同士でおしゃべりしたり、時には子どもたちと一緒に遊んだりしながら、のんびり過ごしています。
ある日の「ここいろ会」
活動例、タイムテーブルをご紹介します!
暖かい時期には基本的に屋外、寒い時期は屋内で過ごします。(多くは広島市内の公園や公民館などの公共施設にて開催しています。)
輪になって自己紹介(呼ばれたい名前を伝えます)
おしゃべりしたり、絵を描いたり、本を読んだり…それぞれが好きなことをしながら過ごします。(年に数回、クリスマスなどの季節イベントをすることもあります♪)
輪になって、参加者から伝えたいこと(感想や今後やってみたいことなど)を伝えたり、次回の日程の確認をします。
ともにいる事の大切さ
「ありのままの自分」で過ごせる場所
ここいろ会では、「全員で何か一つのことに取り組む」ということはあまりしません。どんなことをして過ごすか、遊びに入る or 入らないの選択を自分で決める。それは子どもであっても、大人であっても同じ。
一見バラバラに過ごしているかのように見えるかもしれませんが、私たちは『ともにいる』ということを大事にしながら過ごしています。たくさんの温かい眼差しがそこにはある。
このような時間を一緒に過ごすことで、大人も子どももみんなどんな状態であっても「ありのままの自分」で過ごせる場所、「自分はひとりじゃない」と思える場所を創っていきたいと、私たちは考えています。
ここいろ会って、どんなところ?
参加している皆さんに聞いてみました!
何かあっても相談できる人がたくさんできたから、安心して生活できるようになった。(10代・中学生)
いつ行っても、行かなくても大丈夫な所。ありのままの自分で過ごせる場所。(40代・保護者)
子どもが楽しく遊べる場所。大人になって友達が出来た場所。誰もが自分らしくいられる場所。(40代・保護者)
安心して過ごせる場で、子どもと一緒に参加しています。そこで楽しそうに過ごしているのを見ると嬉しいですし、本人だけでなく保護者の不安な気持ちにも寄り添ってもらえ、何かあったら相談できるというのは心強いです。(40代・保護者)
心が落ち着く場(10代・専門学生)
子どもたちの未来を見せてくれる場所です。(40代・保護者)
本音を言える場、自分を受け入れてもらえる場(10代・高校生)
あの人は性的マイノリティだから…と、その人の性差や性的指向で悩むことはなくなりました。その人一人一人と関わり、独りで抱え込まなくて大丈夫だよと強く言いきることができるようになってきました。(20代・教員)
中高生の会
中高生ならではの悩み事を
安心して話せる場、仲間と出逢える場
現在、不定期開催で「中高生の会」を行っています。
LGBTQ+(かもしれない人を含む)の中高生の多くが、家族に自分のことを打ち明けられず、独りで悩みを抱え込んでいたり、同じような仲間に出逢えず孤独を感じたりしています。
中高生の会では、家族や友達との関係・恋愛・進路・勉強など、中高生ならではの悩み事について「安心して話せる場」「仲間と出逢える場」を提供しています。
具体的には、中高生だけで集まって話したり、私たち(當山敦己、高畑桜)をはじめ同じように悩んできた大人や大学生などと関わりながら、自分の生き方を考えたりするような機会を作っています。
そのような機会を通して、「何かあっても大丈夫」「自分はひとりじゃない」「仲間がいるんだ」と思えるつながりづくりを行っています。
子どもでもない、大人でもない
中高生に向けた活動の事例をご紹介!
普段から感じてること、人間関係のことや学校生活のことなどをざっくばらんにお話ししました。
大学生や専門学生など、ちょっとだけ人生の先輩を交えて交流し、進路のことを相談したり、日常の困りごとをどう解決していったかを聞いてみたり。
どんなセクシュアリティであっても、安心して宿泊ができる体験を提供したいという想いから開催しました。みんなで鍋を作って食べたり、夜遅くまで語り合ったり。
中高生の会って、どんなところ?
参加している皆さんに聞いてみました!
同じ悩みの人を見つけれたり、同年代のFTMの人とも繋がれた。LGBTQ+についての悩みを気軽に話したり聞いたりできる場ができた。
色んな悩みを話し合えて、でもラフな感じで嫌な時は答えなくてもいいし、同年代の人が多いいから話しやすい。同年代の友達も増えた。(中学生・FTM、パンセクシャル)
悩んでいるのは自分だけではないと知れた。自分らしくいられる場。(高校生・シスジェンダー、パンセクシャル)
同年代の人と悩みや相談ができて良いなと思った。同年代だから話しやすい。(中学生・FTM)
どんな自分でも受け入れてもらえる居場所。自分を肯定できるようになりました。自分らしさを大切にしたいと思うようになりました。(高校生)
保護者会
子育てに悩み、孤独を感じている
LGBTQ+の子をもつ保護者の方へ
保護者会は、LGBTQ+(かもしれない人を含む)の子をもつ保護者のための交流の場です。
保護者の多くが自分の子育てに悩み、誰に相談していいか分からず、孤独を感じています。そのため、同じような立場の保護者とのつながりや必要な情報を求めています。
保護者会では、学校との連携の仕方や子どもの進路・将来のこと、日常生活、不登校、具体的な医療のことなどについて一緒に考えられる機会をつくっています。
何より保護者自身の悩みや葛藤を受け止め合い、自分や家族だけで抱え込まずに頼れる関係性をつくり、ピアサポートしています。
現在は、年に4回(2月、5月、8月、11月)を予定。
交流会のほかに、勉強会などをすることもあります。
不安や葛藤、学校との関わりetc
保護者会での活動の事例をご紹介!
子どもとの関わり方やきょうだいとの関わり方。子どもの自傷行為への対応や精神的なフォローの仕方。保護者自身の不安感、葛藤についてなど。
学校との連携方法や、トランスジェンダーの子どもに関わる医療について、セクシュアルマイノリティに理解のある病院の情報共有など。
臨床臨床心理士など専門家の講座をみんなで受講し、自分の子育てについて考えてみたり、新たな視点や気づきを得る機会をつくっています。
保護者会って、どんなところ?
参加している皆さんに聞いてみました!
保護者会に参加してからは、私自身の気持ちがとても前向きになりました。悩むことはあるけれど相談できる相手がいるという安心感と、保護者会で入ったグループLINEでいろんな情報が入ってくるのがとても参考にもなっています。
前までは問題ばかりに目がいき、解決できないことばかりにとらわれていましたが、私が前向きになることでプラス要素はかなりあったと思います。今は少しずつですが学校ともうまく連携がとれ、子供本人の苦しさの軽減につながっています。
「悩む」→「相談」、この簡単なようで難しいことを解決できた保護者会はとても大切な1歩だったと思います。(30代・山口県在住)
先の見えない不安があり、誰に相談していいのかどこに相談していいのかわからなかった。
これからのロールモデルに出会えることや治療のこと、病院のこと、親がどうやって受け入れていけばいいのかなど知りたかった。
色々な悩みを持っている人がいることが知れて、同じような悩みが共有できたり吐き出せたりして前より楽になりました。(40代・広島県在住)
子どもから打ち明けられた時に、今まで育ててきた自分の子どもを失うような喪失感を味わったことを保護者会で共感してもらえた。自分だけではないんだ、誰かに相談できるんだ、という安心感を得ることができた。(40代・広島県在住)
親として悩んでいるのは自分だけではないし、悩んでいる事を負い目に感じなくていいんだと自分に優しくなりました。(40代・広島県在住)
子どもがトランスジェンダーだとわかり、その事実を受け入れる心の葛藤、孤独感がありました。同じような事で悩んでいられる方々と共感し、理解してもらいたい思いで参加しました。(40代・保護者)
あなたは、ひとりじゃない
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